異業種から介護職へ転職する応募者に対しては、採用者側は多角的な視点から適性を見極めようとします。
例えば、応募者の退職理由についても、その1つです。履歴書や職務経歴書あるいは面接の際には、必ず退職理由を明らかにする必要があります。というのも、採用者側からしてみれば、異業種から転職してきた応募者に対しては、簡単に会社を辞める、周囲に責任を転嫁する、不満ばかりを言い散らす、チームの和を乱すなど、どうしてもネガティブなイメージがつきまとうからです。したがって、このようなネガティブなイメージを払拭するためにも、必ず退職理由を明らかにして、前職が懲戒免職でないことや、帰属意識や責任感の強さ、あるいは業務環境への適応力などを、しっかりとアピールすることが重要です。
退職理由を明らかにする際に注意すべきポイントは、減点されるような表現を避けるということです。まず、最もタブーなのが、前職の方針や上司に対して批判したり、人間関係への不満を述べることです。あるいは、残業の多さや給料の少なさといった、待遇面に触れるのも避けるべきでしょう。これから応募する職場でも、同じ状況に直面しないとは限らない上、採用者側へも忍耐力や協調性に欠ける人物という印象を与えてしまうからです。
さらに、仕事に対して積極的な姿勢をアピールしようとして、「やりがい」というワードを使うのもNGです。これは、前職がやりがいのない仕事であったと言うのに等しいからです。そして、職場の中で自分の役割を果たせずに、やりがいを見つけられない人物として、やはり採用者側へネガティブな印象を与えてしまいます。